第11回日本認知症予防学会学術集会

大会長挨拶

第11回日本認知症予防学会学術集会の開催にあたって

第11回日本認知症予防学会学術集会
大会長 西野 憲史

2004年にピークを迎えた我が国の人口は、急激な減少を続けていますが、一方で高齢者人口は増加を続けています。生産年齢人口や若年人口も減少して来ており、少子高齢化は年々著明になっています。どんな状態になっても住み慣れた地域で安心した暮らしの継続を目指している地域包括ケアシステムも2025年に向けて全国各地でその構築に取り組んでいるところです。

しかしながら、その様な状況の中での大きな共通の課題は、根治薬の発見が待たれる認知症の早期発見と予防です。2020年にLancet は生活習慣病に注目し、認知症はその40%が予防できると報告し、WHOも認知症の危険因子減少のための具体的ガイドラインを発表しました。近年欧米諸国では認知症の有病率が減少していることが報告されていますが、我が国は依然として未だ増加が報告されています。

私が担当させて頂く第11回大会は、生活習慣の改善の意義とノーマライゼーションに向けた街づくりの取り組みに焦点を当て、認知症予防の九州を代表する素晴らしい三人の副大会長と共に沢山の議論が出来ればと考えています。

福岡は日本の歴史の中心地であり、美味しいものの宝庫であり、温泉や楽しいものに溢れた素晴らしい所です。これを機会に九州に興味を感じ、併せて認知症予防活動が活発になるきっかけになって頂けましたら大きな喜びです。

皆様におかれましては、第11回日本認知症予防学会学術集会に、会場で、又、オンラインで参加して頂き、with コロナの時代の認知症予防の新しい道筋をつける最初の一歩になる事を祈っております。多くの方々のご参加を得て有意義な大会になる事を祈念しております。何卒よろしくお願いいたします。

2021年12月

第11回日本認知症予防学会学術集会
大会長  西野 憲史
副大会長  木村 成志
副大会長  井手 芳彦
副大会長  後藤 誠一

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